誌上ディベート
胆膵がん術前胆道ステント留置 ①「プラスチックステント」の立場から
伊藤 謙
1
,
岡野 直樹
1
,
岸本 有為
2
,
原 精一
3
,
宅間 健介
3
,
五十嵐 良典
4
1東邦大学医療センター大森病院消化器内科 講師
2東邦大学医療センター大森病院消化器内科 助教
3東邦大学医療センター大森病院消化器内科
4東邦大学医療センター大森病院消化器内科 教授
pp.12-14
発行日 2020年12月21日
Published Date 2020/12/21
DOI https://doi.org/10.34449/J0118.01.01_0012-0014
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遠位胆道閉塞に対する術前胆道ドレナージ(pre-operative biliary drainage:PBD)として,内視鏡的胆管ステント留置術(endoscopic biliary stenting:EBS)は標準的な処置法として普及し,わが国でも広く行われている1)。わが国では切除可能遠位胆管閉塞による高度黄疸は肝機能低下や易感染性,出血傾向など手術に対する耐術能の問題があり,PBDが行われているのが一般的である。EBSは胆管ステントとしてはプラスチックステント(plastic stent:PS)か,金属ステント(self-expandable metallic stent:SEMS)をそれぞれ選択する必要がある。近年,PBDではSEMSが推奨されてきているが,待術期間が施設間により異なる,コストイメージなどの面より実臨床ではPSによりドレナージを行っている施設も依然として多い。本稿ではPSによるPBDについて述べる。
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