これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅱ 肝臓領域 ③ 腫瘤性肝疾患 ② 悪性肝腫瘤の診断 b.胆管細胞癌と転移性肝癌,その他
黒松 亮子
1,2
1久留米大学病院超音波診断センター
2久留米大学消化器内科
キーワード:
胆管細胞癌
,
細胆管細胞癌
,
転移性肝癌
,
造影超音波検査(CEUS)
,
Superb Micro‒vascular Imaging(SMI)
Keyword:
胆管細胞癌
,
細胆管細胞癌
,
転移性肝癌
,
造影超音波検査(CEUS)
,
Superb Micro‒vascular Imaging(SMI)
pp.992-998
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001270
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肝内には肝細胞癌以外にも悪性腫瘤性病変が認められる.第20回原発性肝癌追跡調査によると,原発性肝癌のうち,肝内胆管癌は4.8%,細胆管癌は0.2%,混合型肝癌は0.74%であり,肝内胆管癌は決して多くはないが増加傾向にある.また,転移性肝癌は原発性肝癌の10~20 倍の頻度で,悪性腫瘍で死亡した症例の20~50%に肝転移が存在するといわれている.転移性肝癌の診断を契機に原発巣が診断されることも少なくない.
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