Japanese
English
特集 癌肝転移の治療戦略
転移性肝腫瘍に対する切除療法
Hepatic resection for metastatic liver tumors
梅北 信孝
1
,
田中 荘一
1
,
斎浦 明夫
1
Umekita Nobutaka
1
1東京都立墨東病院外科
キーワード:
転移性肝癌
,
肝切除
,
大腸癌
,
胃癌
,
neuroendocrine tumor
Keyword:
転移性肝癌
,
肝切除
,
大腸癌
,
胃癌
,
neuroendocrine tumor
pp.747-750
発行日 2003年6月20日
Published Date 2003/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101408
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転移性肝癌に対する治療法として外科的切除が最も有効である.転移性肝癌は肝機能が正常で,大量の肝切除も可能である.適応としては肝転移巣がすべて切除できること,肝切除後の残肝機能が維持されることである.肺転移など他の転移巣があっても切除できれば肝切除の適応となる.大腸癌肝転移は多数個の例でも長期生存があり,両葉多発例でも切除の意義がある.残肝再発予防のために肝動注療法も行われる.胃癌肝転移も累積5年生存率は29%であり,切除の意義がある.Neuroendocrine tumorは腫瘍がslow growingであり,減量手術でもホルモン症状の軽減が得られることから予後良好とされる.
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