これ一冊ですべてわかる消化器超音波検査
Ⅱ 肝臓領域 ④ 治療支援と治療 ① Fusion imaging による肝癌治療支援
坂本 梓
1
,
木村 達
1
,
荒井 修
2
,
大崎 往夫
3
,
喜多 竜一
1
,
丸澤 宏之
1
1大阪赤十字病院消化器内科
2日立製作所
3明和病院内科
キーワード:
fusion imaging
,
RFA
,
針ナビゲーション
,
3D Sim‒Navigator
,
US‒US overlay fusion
Keyword:
fusion imaging
,
RFA
,
針ナビゲーション
,
3D Sim‒Navigator
,
US‒US overlay fusion
pp.999-1005
発行日 2020年8月7日
Published Date 2020/8/7
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001271
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肝細胞癌は再発率の高い悪性腫瘍であり,初回治療時に根治的な治療を行ったとしても,後に再発を生じ,繰り返しの加療を要する機会が多い疾患である.また慢性肝疾患を合併している症例が多く,長期生存を望むためにも,より低侵襲に肝予備能を温存し加療を行うことが望ましいとされている.肝癌局所療法のなかでもラジオ波熱凝固療法(radio frequency ablation;RFA),次世代マイクロウェーブ凝固療法などは,十分な焼灼を得ることで,根治性も高く,低侵襲に肝癌の加療を行うことができるデバイスである.いずれも超音波ガイド下に穿刺し加療を行う機会の多いデバイスであるが,安全に確実に肝穿刺局所療法を行うにあたり,より正確性を高めるための工夫,手段が講じられてきた.
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