特集 薬物療法がひらく新しい肝細胞癌の治療strategy
2 .肝細胞癌に対する薬物療法の現状と課題(2)肝細胞癌に対するレゴラフェニブの現状と課題
興梠 慧輔
1
,
小笠原 定久
1,2
,
近藤 孝行
1
,
鈴木 英一郎
1
,
千葉 哲博
1
,
加藤 直也
1
1千葉大学大学院医学研究院消化器内科学
2千葉大学医学部附属病院臨床研究開発推進センター
キーワード:
レゴラフェニブ
,
進行肝細胞癌
,
RESORCE 試験
,
分子標的治療薬
Keyword:
レゴラフェニブ
,
進行肝細胞癌
,
RESORCE 試験
,
分子標的治療薬
pp.834-838
発行日 2020年7月20日
Published Date 2020/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001230
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2017 年6 月にレゴラフェニブがソラフェニブ後の二次治療として薬事承認となった.レゴラフェニブはソラフェニブに類似した薬剤であり,毒性も再現性が認められる.レゴラフェニブの投与に際しては,ソラフェニブ投与時に発現した有害事象を再度認めることも考慮し,予防を含めたマネジメントが求められる.複数の分子標的治療薬が選択可能な時代を迎え,各薬剤の単剤としての評価のみならず,複数の分子標的治療薬を適切に肝機能の保持に注力しながら使用していくことが重要である.今後の免疫チェックポイント阻害薬も選択肢となる時代も考慮し,各薬剤の特性を活かした治療経過全体を見据えた治療計画が肝要である.
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