特集 胃癌診療2019―現状と課題
4 .胃癌治療の現状と課題(7)緩和療法
山本 貴嗣
1
1帝京大学医学部内科学講座
キーワード:
緩和療法
,
消化管ステント
,
出血
,
胃流出路閉塞
Keyword:
緩和療法
,
消化管ステント
,
出血
,
胃流出路閉塞
pp.1397-1402
発行日 2019年9月20日
Published Date 2019/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000945
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胃癌治療において,緩和療法は病初期から重要な課題であり,病状の進行に伴ってその重要性は増加する.緩和療法の対象は,出血や閉塞など胃病変による症状,癌性腹膜炎など胃外病変に伴う症状,および進行した病態に伴う全身症状が含まれる.このような症状はいずれも,患者の生命予後のみならず生活の質に大きく影響を及ぼすことから,薬物療法など標準的治療に加えて,ステント等新たな治療手技についての知識を有し,参照しながら必要時に専門医へ適切に相談する能力が臨床医に求められる.
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