特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
1 .5 mm 以下のポリープ(4)Cold forceps polypectomy とhot forceps polypectomy(hot biopsy)のメリット・デメリット
樫田 博史
1
,
米田 頼晃
1
1近畿大学消化器内科
キーワード:
cold forceps polypectomy( CFP)
,
hot forceps polypectomy( HFP)
,
ホットバイオプシー
Keyword:
cold forceps polypectomy( CFP)
,
hot forceps polypectomy( HFP)
,
ホットバイオプシー
pp.1095-1101
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000876
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cold forceps polypectomy (CFP)とhot forceps polypectomy (HFP,hot biopsy)とのメリット・デメリットを検討した.ともに標本回収が容易であるが,病理診断は困難なことがあり,一括切除率が低い.とくに通常鉗子でのCFP は,遺残・再発をきたす可能性がある.後出血(PPB)・遅発性穿孔・post‒polypectomy (electro)coagulation syndrome はCFP では皆無に近いが,HFP では起こりうる.適応は3 mm までの良性ポリープで,癌を疑う場合は行うべきでない.CFP においては,ジャンボ鉗子の使用が望ましい.HFP は施行数が激減しているが,多分割EMR において,あるいは分割EMR 後の微小な局所再発に対しては有用である.
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