特集 大腸ポリープ取り扱いのUp to Date
3 .10 mm,11 mm 以上のポリープ(1)10 mm 以上のポリープに対するcold snare polypectomyの是非
廣瀬 亮平
1
,
吉田 直久
1
,
伊藤 義人
1
1京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
コールドスネアポリペクトミー
,
病理学的断端
,
治療後局所再発
Keyword:
コールドスネアポリペクトミー
,
病理学的断端
,
治療後局所再発
pp.1127-1132
発行日 2019年7月20日
Published Date 2019/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000880
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大腸ポリープの内視鏡的切除法の一つとして,高周波切開凝固装置を使用せずにポリペクトミースネアを用いて大腸ポリープを切除するcoldsnare polypectomy( CSP)が近年施行されるようになった.CSPは従来のpolypectomyに比して治療による合併症のリスクが低く,さらに処置時間が短いと報告されている.そのためCSP は10 mm 未満の大腸ポリープに対して国内でも広く行われるようになった.一方,10 mm 以上の比較的大きな大腸ポリープに対するCSP の報告は少なく,これらのポリープに対しては従来どおりの内視鏡治療(EMR・ESD など)が施行されている.本稿では,10 mm 以上の大腸ポリープに対するCSP の是非について概説する.
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