炎症性腸疾患診療のupdate
Ⅰ 炎症性腸疾患の疫学 本邦におけるIBD の患者動向
西脇 祐司
1
,
村上 義孝
2
1東邦大学医学部社会医学講座衛生学分野
2東邦大学医学部医療統計学分野
キーワード:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
記述疫学
,
全国疫学調査
Keyword:
潰瘍性大腸炎
,
クローン病
,
記述疫学
,
全国疫学調査
pp.710-713
発行日 2019年5月25日
Published Date 2019/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000785
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炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)は,再燃と寛解を繰り返しながら経過する難治性の慢性疾患であり,その代表疾患として潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)およびクローン病(Crohn’s disease;CD)が知られている.その病因については未だ不明である.アジアでは,その罹患率,有病率の上昇が報告され,診断技術や認知の向上に加え,ライフスタイルの西洋化との関連が指摘されている.ここでは,UC,CD の罹患率,有病率といった記述疫学データについて記述する.
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