特集 CT colonography 2019―今日までの進歩と現状,そして大腸がん検診への展開
3 .CT colonography―機器・技術の最前線
木島 茂喜
1
,
歌野 健一
2
,
佐々木 崇洋
1
,
金澤 英紀
1
,
藤井 裕之
1
,
杉本 英治
1
1自治医科大学放射線医学教室
2福島県立医科大学会津医療センター小腸大腸肛門科,放射線科
キーワード:
CT colonography( CTC)
,
multi‒detector CT(MDCT)
,
ワークステーション
Keyword:
CT colonography( CTC)
,
multi‒detector CT(MDCT)
,
ワークステーション
pp.253-257
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000675
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
CT 技術の進歩により検出器が多列化され,短時間で高精細な画像が得られるようになった.これによりCT colonography の画質も担保されるようになった.画像の解析に当たってはワークステーションが必須である.今日のワークステーションは,virtual dissection(仮想展開画像),electronic cleansing(電子洗浄)などを行うさまざまな3D 解析ソフトウエアが搭載されている.CAD( computer aided detection,コンピュータ診断支援)も日常診療で使用可能となっている.新たなソフトウエアは読影時間の短縮や死角となる病変の描出に寄与する可能性がある.しかし,歪みや評価すべき画像の増加,特異度の低下など,悪影響も考慮する必要がある.精度を上げるための開発は続けられているが,まずは標準的な方法での読影が求められる.
Copyright © 2019, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.