特集 消化管粘膜下腫瘍(SMT)の診療
1 .消化管粘膜下腫瘍の概念とその鑑別疾患
新美 惠子
1,2
,
皆月 ちひろ
2
,
石橋 嶺
2
,
田村 直樹
2
,
山道 信毅
1,2
,
藤城 光弘
2,3
,
小池 和彦
2
1東京大学医学部附属病院予防医学センター
2東京大学医学部附属病院消化器内科
3東京大学医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
粘膜下腫瘍
,
粘膜下腫瘍様病変
,
上皮下腫瘍
Keyword:
粘膜下腫瘍
,
粘膜下腫瘍様病変
,
上皮下腫瘍
pp.1447-1453
発行日 2018年10月20日
Published Date 2018/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000553
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消化管粘膜下腫瘍とは,「粘膜よりも深部に存在する壁内病変により粘膜が挙上されて生じた隆起の総称」とされており,上皮性・非上皮性・腫瘍性・非腫瘍性病変,また良性から悪性腫瘍までさまざまな疾患を含んでいる.内視鏡検査やCTなどにて偶然発見されることが多く,その内容は平滑筋腫やGISTなどの間葉系腫瘍,脂肪腫,囊胞など多岐にわたる.通常内視鏡検査のみでは診断が難しく,EUS,CT,MRIなど他の画像検査も合わせて総合的に診断していくことが大切である.また,病変により治療方針が異なるため,それぞれの疾患についての形態学的特徴を十分に理解しておく必要がある.
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