特集 原因が明らかになった皮膚病
臨床例
膵グルカゴノーマの診断の契機になった壊死性遊走性紅斑
井関 梢
1
,
浦崎 智恵
,
小熊 玲奈
,
外川 八英
,
松江 弘之
1千葉大学 大学院医学研究院皮膚科学
キーワード:
Amino Acids
,
グルカゴノーマ
,
Somatostatin
,
鑑別診断
,
膵切除
,
体重減少
,
リンパ節郭清
,
紅斑-壊死性遊走性
Keyword:
Amino Acids
,
Diagnosis, Differential
,
Glucagonoma
,
Lymph Node Excision
,
Pancreatectomy
,
Somatostatin
,
Weight Loss
,
Necrolytic Migratory Erythema
pp.177-180
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2018215410
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<症例のポイント>膵グルカゴノーマによって生じた壊死性遊走性紅斑の1例を経験した。ソマトスタチンアナログ投与および膵腫瘍切除術によって、皮疹は軽快した。グルカゴノーマは悪性化や転移例も多く、間擦部を中心に再燃を繰り返す紅斑をみた際には壊死性遊走性紅斑を疑い、腫瘍検索を積極的に行うべきと考える。
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