Japanese
English
臨床報告
十二指腸ソマトスタチン産生神経内分泌腫瘍の1例
A case of duodenal somatostatin-producing neuroendocrine tumor
北村 祥貴
1
,
黒川 勝
1
,
俵 広樹
1
,
太田 尚宏
1
,
稲木 紀幸
1
,
伴登 宏行
1
Hirotaka KITAMURA
1
1石川県立中央病院消化器外科
キーワード:
カルチノイド
,
ソマトスタチノーマ
,
NET
,
空腸間膜リンパ節
,
副乳頭
Keyword:
カルチノイド
,
ソマトスタチノーマ
,
NET
,
空腸間膜リンパ節
,
副乳頭
pp.1289-1293
発行日 2015年10月20日
Published Date 2015/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407210914
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要旨
患者は74歳,女性.上部消化管内視鏡で十二指腸下行脚に15 mm大の粘膜下腫瘍を指摘された.超音波内視鏡検査で第2〜3層に存在し,生検でソマトスタチン産生神経内分泌腫瘍と診断した.腹部CTで腫瘤は造影早期から濃染した.亜全胃温存膵頭十二指腸切除術を施行し,病理組織学的検査で腫瘍は粘膜下層から一部粘膜に存在した.類円形核を有する腫瘍細胞は島状,管状に増殖し,ソマトスタチン陽性であった.核分裂像は0〜1個/10 HPFでKi-67指数は0.4%であり,WHO分類でNET G1と診断された.また,胆道癌取扱い規約第6版での13および14dリンパ節に転移を認めた.15 mmのNET G1であってもリンパ節転移の可能性を考慮した術式選択が肝要と思われた.
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