膵癌update
Ⅲ 治療 ⑪胆管ドレナージ,ステント
水出 雅
1
,
良沢 昭銘
1
,
藤田 曜
1
,
小林 正典
1
,
谷坂 優樹
1
,
小畑 力
1
1埼玉医科大学国際医療センター消化器内科
キーワード:
内視鏡的胆管ドレナージ
,
内視鏡的胆道ステント留置術
,
悪性遠位胆管狭窄
Keyword:
内視鏡的胆管ドレナージ
,
内視鏡的胆道ステント留置術
,
悪性遠位胆管狭窄
pp.876-881
発行日 2018年5月25日
Published Date 2018/5/25
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000406
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日常診療で遭遇する膵癌患者は,遠位胆管への癌浸潤から容易に閉塞性黄疸をきたす.閉塞性黄疸の持続は,肝機能の低下や凝固異常,細菌感染による胆管炎・敗血症をも生じ,膵癌に対する治療自体に多大な影響を及ぼす.それゆえ,円滑な膵癌診療の遂行には,悪性遠位胆管狭窄による閉塞性黄疸に対する適切な「対処」が求められる.この「対処」こそが,胆管ドレナージである.胆膵内視鏡医は各種胆管ドレナージ法を理解し,患者の病態に沿った適切なドレナージ戦略を練らねばならない.ここでは,膵癌悪性遠位胆管狭窄に対する胆管ドレナージについて概説する.
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