特集 胆道感染症の診断・治療
6.急性胆管炎に対する緊急胆管ドレナージ
白田 龍之介
1,2
,
中井 陽介
1,2
,
高原 楠昊
1
,
水野 卓
1
,
木暮 宏史
1
,
小池 和彦
1,3
1東京大学大学院医学系研究科消化器内科
2東京大学医学部附属病院光学医療診療部
3公立学校共済組合 関東中央病院
キーワード:
胆管炎
,
内視鏡的胆管ドレナージ
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
緊急ドレナージ
Keyword:
胆管炎
,
内視鏡的胆管ドレナージ
,
経皮経肝胆道ドレナージ
,
緊急ドレナージ
pp.1153-1158
発行日 2021年7月20日
Published Date 2021/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000001908
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胆管炎は急速に増悪し,かつ重症例では致命的にもなりうる重篤な感染症であり,胆管ドレナージを速やかに行う必要がある.重症胆管炎では緊急ドレナージを要するが,中等症もしくは軽症胆管炎でも,早期の胆管ドレナージが望ましく,遅くとも来院後48時間以内の内視鏡的ドレナージが望ましい.内視鏡的胆管ドレナージは,内視鏡的経鼻胆管ドレナージまたは内視鏡的胆道ステント留置に分かれるが,いずれも高い有効性・安全性を認める.内視鏡的胆管ドレナージが困難な症例では,経皮的胆道ドレナージも考慮されるが,息止め不良で手技的難易度も高いことが多く,エキスパートによる治療が望ましい.
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