特集 胆道ドレナージのすべて―適応・方法
2.各論(1)悪性遠位胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージ
川嶋 啓揮
1
,
大野 栄三郎
1
,
石川 卓哉
1
,
山雄 健太郎
2
,
水谷 泰之
1
,
飯田 忠
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器内科学
2名古屋大学大学院医学部附属病院光学医療診療部
キーワード:
悪性遠位胆管狭窄
,
ドレナージ
,
膵癌
,
術前化学療法
,
ステント
Keyword:
悪性遠位胆管狭窄
,
ドレナージ
,
膵癌
,
術前化学療法
,
ステント
pp.1301-1305
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002355
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化学療法の進歩により膵癌など悪性遠位胆管狭窄症例の生存期間の延長が得られ,より長期間かつ確実なドレナージ効果が求められるようになってきている.また,膵癌術前化学療法も一般的になり,使用ステントはプラスチックステントから金属ステントの使用が主流となった.金属ステントには,ステント径,長さはもちろん,カバーの有無,axial forceやradial forceの違い,逆流防止弁付きのステントなどさまざまな種類のステントが発売されている.悪性遠位胆管狭窄に対する経乳頭的ドレナージは古典的な手技であるが,ステント種類別の比較試験も多く施行されエビデンスの構築が進んでおり,進歩の著しい領域である.内視鏡医はその進歩にあわせて知識・技術をアップデートしてく必要がある.
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