Japanese
English
特集 PETは肝胆膵領域の画像診断を変えたか?
肝癌診断におけるFDG-PETの有用性
Usefulness of FDG-PET in the Diagnosis of Liver Tumors
東 達也
1
,
西井 龍一
1
,
波多野 悦朗
2
,
瀬尾 智
2
Tatsuya HIGASHI
1
,
Ryuichi NISHII
1
,
Etsuro HATANO
2
,
Satoru SEO
2
1滋賀県立成人病センター研究所
2京都大学大学院医学研究科肝胆膵・移植外科学分野
1Research Institute, Shiga Medical Center, Moriyama
2Department of Hepatobiliary, Pancreas and Transplant Surgery, Kyoto University Graduate School of Medicine, Kyoto
キーワード:
転移性肝癌
,
肝細胞癌
,
FDG
,
PET
,
予後
Keyword:
転移性肝癌
,
肝細胞癌
,
FDG
,
PET
,
予後
pp.541-546
発行日 2007年11月15日
Published Date 2007/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427100624
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要旨 肝臓癌のFDG-PET診断では転移性肝癌のみが保険適応であり,現状では肝細胞癌や胆管細胞癌などは適応外である.現在日本核医学会では保険収載に向け活動中である.転移性肝癌ではFDG-PETの有用性が広く知られており,術前検査として不可欠のものとなりつつある.肝細胞癌では分化度により検出率が変わる.中~低分化型ではFDG集積が高く,肝外転移診断や早期再発診断に有用だが,高分化型では集積が低いため,存在診断には役立たないものの,分化度を反映するため,予後推測が可能である.また化学療法に対する感受性の術前診断としての有用性も期待されている.胆管細胞癌では肝細胞癌と違いFDG集積が高い傾向にあり,有用である.
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