特集 GERD 診療2018―現状と課題
4 .GERD の治療(2)内科治療:難治例への対応
足立 経一
1
,
岡田 真由美
1
,
沖本 英子
1
,
三代 知子
1
1島根県環境保健公社総合健診センター
キーワード:
びらん性胃食道逆流症
,
非びらん性胃食道逆流症
,
PPI 抵抗性
,
PPI 倍量分割投与
,
食道内インピーダンス・pHモニタリング検査
Keyword:
びらん性胃食道逆流症
,
非びらん性胃食道逆流症
,
PPI 抵抗性
,
PPI 倍量分割投与
,
食道内インピーダンス・pHモニタリング検査
pp.303-309
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000259
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胃食道逆流症(GERD)患者の治療には,主としてプロトンポンプ阻害薬(PPI)が用いられているが,食道粘膜傷害の治癒が得られないびらん性GERD や胸やけなどの自覚症状が消失しないGERD 例が存在する.食道粘膜傷害の治癒が得られない重症型びらん性では,24 時間にわたり酸分泌をコントロールすることが必要で,PPI 倍量分割投与が有効である.一方,PPI 治療抵抗性の非びらん性GERD では種々の要因で症状が出現しており,その原因検索に食道内インピーダンス・pH モニタリング検査や食道内圧検査を行うことが必要な場合があり,胃食道酸逆流への対応以外に外科的治療や精神科的アプローチを必要とする例が存在する.
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