特集 GERD 診療2018―現状と課題
3 .GERD の診断(1)自覚症状の評価
保坂 浩子
1
,
栗林 志行
1
,
下山 康之
1
,
河村 修
2
,
草野 元康
2
1群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科
2群馬大学医学部附属病院消化器・肝臓内科 光学医療診療部
キーワード:
胃食道逆流症
,
自覚症状
,
問診票
,
PPI テスト
Keyword:
胃食道逆流症
,
自覚症状
,
問診票
,
PPI テスト
pp.273-278
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000255
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胃食道逆流症(gastroesophageal reflux disease;GERD)は,胃食道逆流により引き起こされる食道粘膜傷害と煩わしい症状のいずれかまたは両者を引き起こす疾患と定義されている.GERD の存在診断における症状の評価は上部消化管内視鏡検査と同様に非常に重要である.GERD の自覚症状には食道症状,食道外症状があり,症状を客観的に評価するためには問診票が有用であるが,本邦ではF スケール(frequencyScale for the Symptoms of GERD)やQUEST(questionnaire for the diagnosis ofreflux disease),GERD‒Q が広く使用されている.改訂F スケールを使用すると,GERD と機能性ディスペプシア(functional dyspepsia;FD)を同時に評価することが可能である.PPIテストは簡便,低コストで外来診療において施行しやすいGERD の治療的診断法である.
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