Japanese
English
今月の主題 食道運動障害の診断と治療
トピックス
食道運動障害とGERD
Esophageal Motility Disorders and Gastroesophageal Reflux Disease
沢田 明也
1
,
久木 優季
1
,
山本 圭以
1
,
落合 正
1
,
大南 雅揮
1
,
田中 史生
1
,
藤原 靖弘
1
Akinari Sawada
1
1大阪公立大学大学院医学研究科消化器内科学
キーワード:
食道運動障害
,
胃食道逆流症
,
ineffective esophageal motility
,
hypercontractile esophagus
,
distal esophageal spasm
Keyword:
食道運動障害
,
胃食道逆流症
,
ineffective esophageal motility
,
hypercontractile esophagus
,
distal esophageal spasm
pp.1269-1272
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403203717
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はじめに
日本消化器病学会の「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン2021」では,GERD(gastroesophageal reflux disease)は胃食道逆流によって引き起こされる食道粘膜傷害と煩わしい症状のいずれかまたは両者を引き起こす疾患と定義されている1).GERDでは食道内へ逆流した胃酸が食道内に停滞する時間(食道酸曝露時間)に比例して食道粘膜傷害が発生する.食道運動障害はGERDの病態に関わる重要な因子の一つである食道クリアランスに関与している.また,食道運動障害は胃食道逆流を介さない逆流症状の原因となることがある.本稿ではGERDに関連する食道運動障害について概説する.
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