特集 GERD 診療2018―現状と課題
2 .GERD の病態
小泉 英里子
1
,
岩切 勝彦
1
1日本医科大学消化器内科学
キーワード:
逆流性食道炎
,
非びらん性胃食道逆流症
,
一過性LES弛緩
,
acid pocket
,
知覚過敏
Keyword:
逆流性食道炎
,
非びらん性胃食道逆流症
,
一過性LES弛緩
,
acid pocket
,
知覚過敏
pp.265-272
発行日 2018年2月20日
Published Date 2018/2/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000254
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逆流性食道炎(RE)は食道内の過剰な胃酸曝露によって発症する.過剰な食道内胃酸曝露には,① 胃酸逆流の頻度,② 胃酸逆流後の胃酸上昇パターン,③ 胃酸逆流後の胃酸排出パターンが関連している.胃酸逆流のおもなメカニズムは一過性LES 弛緩であり,一過性LES 弛緩頻度は健常者とGERD 患者間に差はないが,一過性LES 弛緩時の酸逆流の合併率はGERD 患者で有意に増加している.この一過性LES 弛緩時の酸逆流の合併率の違いの原因として,近年acid pocket にも注目が集まっている.
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