連載 薬の知識
リナクロチド（リンゼス® 錠）
中島 淳
1
1横浜市立大学大学院医学研究科肝胆膵消化器病学教室
キーワード：
リナクロチド
,
便秘型過敏性腸症候群
,
グアニル酸シクラーゼ
,
囊胞線維症膜貫通調節蛋白
Keyword:
リナクロチド
,
便秘型過敏性腸症候群
,
グアニル酸シクラーゼ
,
囊胞線維症膜貫通調節蛋白
pp.241-246
発行日 2018年1月20日
Published Date 2018/1/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000236
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リナクロチド（リンゼス® 錠）は，2017 年3 月に発売になった新規便秘型過敏性腸症候群治療薬である．過敏性腸症候群（IBS）の診断は2016年の改訂RomeⅣ診断基準により，表11）,2）のようにより簡潔に規定されるようになった．これまでのRomeⅢと比べて腹部膨満などの症状がなくなり症状を規定するものは腹痛のみであり，基本は腹痛に加えて下痢・便秘などの排便異常の存在をもって診断できるようになり，より臨床現場で簡単に用いられるようになった．
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