特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
Special Article
新規便秘治療薬の登場
中島 淳
1
Atsushi NAKAJIMA
1
1横浜市立大学附属病院肝胆膵消化器病学教室
キーワード:
酸化Mg
,
刺激性下剤
,
ルビプロストン
,
リナクロチド
,
ナルデメジン
Keyword:
酸化Mg
,
刺激性下剤
,
ルビプロストン
,
リナクロチド
,
ナルデメジン
pp.207-213
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_207
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Summary
▪既存の便秘治療薬を使いこなすのは難しい.とくに刺激性下剤は頓用で用いるべきである.
▪近年新薬として分泌促進型便秘薬のルビプロストンやリナクロチドが本邦で発売となった.また,オピオイド誘発性の便秘に対しては,末梢性μ受容体拮抗薬のナルデメジンが使えるようになった.
▪ルビプロストンは高齢者や腎機能が低下している便秘患者に有用であり,最近は腸管バリア機能の改善効果が報告されている.
▪今後は便秘治療における医師の診療能力向上が求められている.
© Nankodo Co., Ltd., 2018