特集 患者満足度の高い便秘診療
便秘を治療する
【薬物治療】
分泌型下剤の使い方と注意点—ルビプロストン,リナクロチド
秋穂 裕唯
1
1北九州市立医療センター消化器内科
キーワード:
慢性便秘症
,
ルビプロストン
,
リナクロチド
,
分泌型下剤
,
上皮機能変容薬
Keyword:
慢性便秘症
,
ルビプロストン
,
リナクロチド
,
分泌型下剤
,
上皮機能変容薬
pp.1472-1476
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227127
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Point
◎上皮機能変容薬は小腸や腸粘膜上皮に作用し,腸管内の水分分泌を増加させて排便を促進する.
◎電解質異常をきたしにくく,併用禁忌薬はない.
◎『慢性便秘症診療ガイドライン2017』において使用が推奨されている(推奨度1,エビデンスレベルA).
◎ルビプロストン(アミティーザ®)は若年女性以外,リナクロチド(リンゼス®)は下痢を避けたい患者以外に使用する.
◎副作用としてルビプロストンは下痢と悪心,リナクロチドは下痢の頻度が高く,対策として減量または少量より投与を開始する.
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