特集 NASH2018
11.NASH の治療はどこまで進歩したか (3)糖尿病治療薬による治療
中牟田 誠
1
1国立病院機構九州医療センター肝臓センター
キーワード:
インスリン抵抗性改善薬
,
インスリン分泌促進薬
,
糖吸収・排泄調節薬
Keyword:
インスリン抵抗性改善薬
,
インスリン分泌促進薬
,
糖吸収・排泄調節薬
pp.101-106
発行日 2017年12月20日
Published Date 2017/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000205
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NAFLD と糖尿病はコインの表裏の関係にあり,両者が合併することはしばしばである.糖尿病治療薬としては,インスリン抵抗性改善薬(ビグアナイド薬,チアゾリジン薬など),インスリン分泌促進薬(SU 薬,グリニド薬,DDP‒4阻害薬,GLP‒1 受容体作動薬など),糖吸収・排泄調節薬(α‒グルコシダーゼ阻害薬,SGLT 2 阻害薬など)があり,NAFLD の病態を考慮した選択が必要である.SU 薬はインスリン投与も含めて,NAFLD の進行と肝癌発生のリスクを高める可能性があり,第一選択とはなりづらく,これら以外の薬剤を各々の症例の病態に応じて選択していくこととなる.
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