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特集 患者満足度を高める糖尿病診療
第1部 外来で患者満足度を高める
服薬指導
インスリン抵抗性を改善する薬剤と食後高血糖改善薬
Insulin sensitizer and postprandial hyperglycemia
鎌田 泉
1
1国家公務員共済組合連合会 三宿病院 薬剤課
キーワード:
インスリン抵抗性改善薬
,
食後高血糖改善薬
Keyword:
インスリン抵抗性改善薬
,
食後高血糖改善薬
pp.185-187
発行日 2005年2月15日
Published Date 2005/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415100661
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インスリン抵抗性が生じる原因と対策および食後高血糖のリスク
コメディカルによる服薬指導のヒント=患者が病態を理解できるよう糖尿病治療薬の作用・目的を解説する
患者指導の実際
□インスリン抵抗性を改善する薬剤
インスリン分泌障害,インスリン抵抗性は共に高血糖の原因となります.インスリン抵抗性とは「インスリンが有効利用できない状況」と説明できます.インスリン抵抗性の原因としては,運動不足や内臓脂肪型肥満があげられます.重要なのは,食事・運動療法です.ただし,ライフスタイルの変化に伴う身体状況の改善には時間がかかるため,インスリン抵抗性を改善し,インスリンを有効利用できるよう,薬剤の助けを借りることがあります.これらの薬剤はインスリン分泌を促進しませんから,単独使用では低血糖を起こしません(Box 1).
□食後高血糖を改善する薬剤
追加インスリン分泌量不足や,追加インスリン分泌遅延で,食後に高血糖が持続します.α-GI薬は,食前に服用することで食事由来の糖の吸収速度を遅らせます.インスリン分泌が遅れても,糖の吸収が急激に起こらなければ,自分自身のインスリンで,ある程度の対処が可能です.
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