特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
11.SSA/P 合併癌の拡大観察診断
伴野 繁雄
1
,
浦岡 俊夫
1
,
東 玲治
2
,
木下 聡
1
,
森 英毅
1
,
西澤 俊宏
1
1国立病院機構東京医療センター消化器科
2広島市立病院機構広島市民病院内視鏡内科
キーワード:
SSA/P 合併癌
,
拡大内視鏡
,
内視鏡診断
Keyword:
SSA/P 合併癌
,
拡大内視鏡
,
内視鏡診断
pp.1741-1748
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000171
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SSA/P はMSI 陽性大腸癌の前駆病変であるというコンセンサスが得られているが,SSA/Pに合併する癌に遭遇することはまれである.しかし,癌化した場合は比較的早期に深部へ浸潤する可能性があり,慎重な取り扱いが必要になる.過去のSSA/P 合併癌に関する報告からは,拡大内視鏡の特徴的な所見として,NBI 拡大観察によるcapillary pattern TypeⅢ,クリスタルバイオレット染色下でのⅤ型pit を呈することが報告されている.自験例においても,SSA/P合併癌における拡大内視鏡観察では,前述の特徴が観察された.NBI を含めた拡大内視鏡観察はSSA/P 合併癌の診断に有用と考える.
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