特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
1 .咽頭・喉頭領域の表在癌の拡大観察診断
菊池 大輔
1
,
飯塚 敏郎
1
,
田中 匡実
1
,
武田 英彦
2
,
布袋屋 修
1
1虎の門病院消化器内科
2同 耳鼻咽喉科
キーワード:
表在咽頭癌
,
NBI拡大観察
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
リンパ節転移
Keyword:
表在咽頭癌
,
NBI拡大観察
,
内視鏡的粘膜下層剝離術
,
リンパ節転移
pp.1659-1668
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000161
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多くの咽頭・喉頭表在癌が消化器内視鏡で発見され,内視鏡的に治療をされるようになっている.NBI を用いることで病変をより簡便に指摘できるようになると同時に,拡大観察を行うことで病変の質的診断も可能となる.しかし正しい診断には綺麗な視野での内視鏡観察は必須であり,そのためには工夫と経験が必要である.日本食道学会から提唱されているNBI 拡大観察基準に準じることで表在咽頭癌の深達度診断が可能であるが,咽頭領域には粘膜筋板がないなど,すべてが当てはまるわけではない.本稿では,当院でのNBI 拡大観察を用いた表在咽頭癌の深達度診断のアルゴリズムも解説する.
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