特集 消化器癌の拡大内視鏡診断
2 .食道表在癌の拡大観察診断
石山 晃世志
1
1がん研有明病院上部消化管内科
キーワード:
日本食道学会分類
,
深達度診断
,
上皮乳頭内血管ループ(IPCL)
,
Type B2 血管の診断能
Keyword:
日本食道学会分類
,
深達度診断
,
上皮乳頭内血管ループ(IPCL)
,
Type B2 血管の診断能
pp.1669-1675
発行日 2017年11月20日
Published Date 2017/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000162
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日本食道学会拡大内視鏡分類(以下,食道学会分類)は,2012 年に提唱され広く用いられている.井上分類や有馬分類と比較し,より簡略化された拡大内視鏡分類である.本分類では,上皮乳頭内血管ループ(intra‒epithelial papillarycapillary loop;IPCL)に着目し,拡大観察でみられる血管をType A とB に二分し,異型の弱い上皮内腫瘍や炎症でみられる血管をType A,扁平上皮癌でみられる血管をType Bとした.また,深達度診断のためにType B をB1,B2,B3 に亜分類した.近年,深達度診断能における問題点(欠点)も浮き彫りになり,今後の課題とされている.
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