特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
9 .大腸癌罹患と死亡の減少を目指した先制医療の現状と将来展望
石川 秀樹
1
1京都府立医科大学分子標的癌予防医学大阪研究室
キーワード:
大腸癌
,
ハイリスク・ストラテジー
,
ポピュレーション・ストラテジー
,
アスピリン
Keyword:
大腸癌
,
ハイリスク・ストラテジー
,
ポピュレーション・ストラテジー
,
アスピリン
pp.1597-1602
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000148
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大腸癌予防について,ポピュレーション・ストラテジーとハイリスク・ストラテジーの視点から対策を記し,とくに,ハイリスク・ストラテジーを実現するための先制医療の研究の状況を紹介した.アスピリンについては,数多くの研究が行われ大腸癌を予防することがほぼ間違いないと考えられる.しかし,リスクなどを考えると,まだ国内で臨床応用するところまでは至っていない.そこで,実用化に向けて,遺伝子多型を用いた効率的な方法の開発のため,先制医療の考えを取り入れた臨床試験が行われている.近い将来,先制医療の実施により大腸癌罹患が激減することを期待したい.
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