特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
6 .胃内視鏡検診の精度管理体制構築と課題
加藤 勝章
1
1宮城県対がん協会がん検診センター
キーワード:
対策型検診
,
胃内視鏡検診
,
精度管理
,
ダブルチェック
,
プロセス指標
Keyword:
対策型検診
,
胃内視鏡検診
,
精度管理
,
ダブルチェック
,
プロセス指標
pp.1571-1577
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000145
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胃内視鏡検診の死亡率減少効果が証明されたことを受け,2016 年より胃X 線検診に加えて胃内視鏡検診も対策型検診として実施可能になった.胃内視鏡検診は個別検診が主体となり,クリニックなどでの日常診療の延長として実施されることが多く,精度管理水準が低くなるおそれがある.日本消化器がん検診学会による「対策型検診のための胃内視鏡検診マニュアル」では,胃内視鏡検診を導入しようとする地域では,検診の運営を統括する組織(委員会)を設置することとされている.この委員会は,検診画像のダブルチェック,偶発症対策,検診データ管理などの精度管理を行う.加えて,プロセス指標を用いて検診が正しく行われているかのモニタリングも必要である.検診の質を維持するには正しい精度管理体制の構築が肝要である.
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