特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
1 .日本における胃内視鏡検診の課題
間部 克裕
1
,
西村 友佑
1
,
久保 公利
1
,
加藤 元嗣
1
1国立函館病院消化器内科
キーワード:
胃がん検診
,
内視鏡検診
,
精度管理
Keyword:
胃がん検診
,
内視鏡検診
,
精度管理
pp.1535-1541
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000140
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「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン」の改訂に伴い,厚生労働省の指針が改訂され,平成28 年度から胃内視鏡検診が行われることになった.しかし,全国で内視鏡検診を実施することは難しい状況にあるため,日本消化器内視鏡学会によるアンケート調査を行った.その結果,64%の自治体が内視鏡検診を行う見込みがないと回答しており,その理由として内視鏡検査のキャパシティ,指針の示す実施方法が困難,予算が挙げられていた.胃がん検診の低い受診率,内視鏡検査のキャパシティ,精度管理や教育・認定の体制,評価するためのデータベースなど課題は少なくない.本邦における胃内視鏡検診の課題と韓国における胃内視鏡検診について概説する.
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