特集 内視鏡検診の実態と今後の課題
5 .胃内視鏡検診の導入に向けた教育システムと指導体制のあり方
吉村 理江
1
,
吉村 大輔
2
1特定医療法人財団博愛会人間ドックセンターウェルネス
2済生会福岡総合病院消化器内科
キーワード:
内視鏡検診
,
内視鏡教育
,
胃がん検診
Keyword:
内視鏡検診
,
内視鏡教育
,
胃がん検診
pp.1563-1570
発行日 2017年10月20日
Published Date 2017/10/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000144
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内視鏡検診が対策型胃がん検診として推奨され,内視鏡検査の標準化,指導体制の構築が喫緊の課題である.質の高い内視鏡検診には,まず安全かつ受容性の高い操作技術の習得が重要で,さらに高い診断精度を維持するために各種セミナーやライブデモンストレーション,e‒learning などを通じた継続的な自己教育が必要である.また内視鏡検診では胃癌の主要なリスクであるH. pylori 感染診断の習得も必須である.専門医・指導医は自施設の精度管理を徹底すること,後進に操作と診断力の両面をきめ細かく指導すること,さらに他者のダブルチェックを行うとともに自身も積極的にダブルチェックを受け,自らの質向上に努める姿勢が大切である.
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