Japanese
English
特集 超音波革命―ハーモニックイメージング
胆道膵疾患に対するテイッシュハーモニックイメージングの有用性
Tissue Harmonic Imaging for Biliopancreatic Diseases
小井戸 一光
1
,
波江野 力
2
,
廣川 直樹
1
,
市村 健
1
,
庄内 孝春
1
,
坂田 耕一
1
,
晴山 雅人
1
,
神山 直久
3
Kazumitsu KOITO
1
,
Tsutomu NANIENO
2
,
Naoki HIROKAWA
1
,
Takeshi ICHIMURA
1
,
Takaharu SHONAI
1
,
Koichi SAKATA
1
,
Masato HAREYAMA
1
,
Naohisa KAMIYAMA
3
1札幌医科大学放射線科
2北海道大学医学部第1外科
3東芝医用機器システム技術研究所
1Department of Radiology, Sapporo Medical University
2The First Department of Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
3Medical Engineering Laboratory, Toshiba Corporation
キーワード:
超音波
,
ハーモニックイメージング
,
胆道
,
膵臓
Keyword:
超音波
,
ハーモニックイメージング
,
胆道
,
膵臓
pp.663-669
発行日 2000年11月15日
Published Date 2000/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900228
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Tissue harmonic imaging(以下THI)の特徴としてサイドローブや多重エコーの減少,方位分解能がfunda-mental imagingより優れるなどが挙げられる.これらの利点はヌケの良い胆嚢内腔,胆嚢底部の良好な描出,胆?壁の層構造分離,胆管の描出能や膵実質の描出能の改善,膵の充実性腫瘍や嚢胞性腫瘍,あるいは膵管内腫瘍の境界・内部構造の明瞭化などとして現われる.一方帯域フィルタを用いたTHIの欠点として体内浅部と深部でハーモニック効果が出にくいことと距離分解能の低下が挙げられる.これらの欠点も技術的に克服されつつあるが,今後THIとその周辺技術は恐らく超音波によって胆道膵疾患のスクリーニングから精密検査までをおこなうために不可欠な手法となろう.
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