特集 求められる腎不全患者の緩和ケアとその人らしさのケア―あるべき姿を再考する
6.独居腎不全患者の意向と尊厳を守りCKMを行った実践事例―地域と共同ケア体制を整備した看護実践事例
田中 順也
1
1堺市立病院機構堺市立総合医療センター看護局・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
独居高齢患者
,
腎不全
,
保存的腎臓療法
,
共同ケア体制
Keyword:
独居高齢患者
,
腎不全
,
保存的腎臓療法
,
共同ケア体制
pp.913-918
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003918
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独居・要介護5で末期腎不全の高齢男性が,緊急入院後に透析非導入(保存的腎臓療法,CKM)を希望し,多職種で共同意思決定(SDM)支援を行った実践事例である.当初,患者と関係者間,さらに患者の以前の意向(透析希望)と現在の意向(透析非導入)との間に食い違いが生じていた.そこで,多職種カンファレンスを開催し,本人の真意(苦痛からの透析拒否)を確認・共有し,医療者との意向の隔たりを埋めながらCKMの合意形成を行った.看護師は目標を症状緩和へ変更し身体的苦痛を軽減させ,地域施設や医療機関と意思決定プロセスや緩和ケア支援を繫げる地域共同ケア体制を整備した.この実践は,独居高齢者の意向と尊厳を守り,退院後の安心感に寄与できたと考える.

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