特集 求められる腎不全患者の緩和ケアとその人らしさのケア―あるべき姿を再考する
7.退院支援看護師の立場から,CKMや透析見合わせを選択した患者の退院調整における看護実践について
松村 直子
1
1地域医療機能推進機構徳山中央病院・慢性疾患看護専門看護師
キーワード:
保存的腎臓療法
,
退院支援
,
共同意思決定
Keyword:
保存的腎臓療法
,
退院支援
,
共同意思決定
pp.919-924
発行日 2026年9月10日
Published Date 2026/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003919
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末期腎不全患者において保存的腎臓療法(CKM)を選択する症例が増加するなか,患者の希望する療養場所への移行を支える退院支援の重要性が高まっている.本稿では,CKMを選択した85歳男性の事例を通して,急性期病院における退院支援の実際を報告した.退院支援では,患者・家族の価値観を尊重しながら多職種で支援方針を共有し,症状緩和を優先するとともに,訪問診療・訪問看護・介護保険サービスなど地域資源との連携を進めた.また,セルフケア理論の視点を取り入れ,患者の残存能力を生かした支援や家族への心理的支援を実践した.その結果,患者は一時的ではあるが自宅で家族と穏やかな時間を過ごすことができた.CKM選択後の退院支援では,迅速な多職種連携,症状マネジメント,患者・家族の意思決定支援,倫理的課題の対応,地域との切れ目のない支援体制の構築が重要であることが示唆された.

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