特集 透析患者の泌尿器科疾患に対応する―泌尿器科専門医との連携
9．透析患者の泌尿器科悪性腫瘍―診断と治療
横山 直己
1
,
兵頭 洋二
1
1神戸大学大学院腎泌尿器科学分野
キーワード：
慢性腎不全
,
尿路悪性腫瘍
,
診断と治療
Keyword:
慢性腎不全
,
尿路悪性腫瘍
,
診断と治療
pp.611-616
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003430
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透析患者は腫瘍発生リスクが高く，悪性腫瘍の早期診断および治療が重要である．尿路悪性腫瘍（前立腺癌，尿路上皮癌，腎癌）においても例外ではなく，とくに乏尿あるいは無尿である透析患者においては臨床症状が捉えられにくいため，診断に注意を要する．治療では手術，放射線療法，薬物療法など各治療で目ざましい進歩があり，透析患者であっても治療の選択肢が広がっている．各疾患の特徴を捉え適切なスクリーニングを行い，診断時は全身状態や併存症を考慮し患者にあわせた適切な治療法を選択することが重要である．
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