特集 透析患者の泌尿器科疾患に対応する―泌尿器科専門医との連携
10．透析患者のPCKD合併症
浅井 利大
1
1大阪市立総合医療センター腎移植・透析部
キーワード：
多発性囊胞腎
,
脳動脈瘤
,
心臓弁膜症
,
腎動脈塞栓療法
,
腎摘除
Keyword:
多発性囊胞腎
,
脳動脈瘤
,
心臓弁膜症
,
腎動脈塞栓療法
,
腎摘除
pp.617-621
発行日 2025年6月10日
Published Date 2025/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003431
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常染色体顕性多発性囊胞腎は，透析導入原疾患の第4位で，最も多い遺伝性腎疾患である．囊胞の増大に伴う腎機能障害のみならず，囊胞感染・囊胞出血・尿路結石・肝囊胞・大腸憩室・脳動脈瘤・心臓弁膜症など他臓器にも特徴的な合併症が認められる．保存的治療に抵抗性の場合や，QOLが著しく傷害された場合には，腎動脈塞栓療法や腎摘除術などの侵襲的治療が必要となる．
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