Japanese
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特集 腹腔鏡下の腹部救急疾患診療
虫垂炎の診断・治療における腹腔鏡の役割
The role of laparoscopy in diagnosis and treatment of appendicitis
加納 宣康
1
Nobuyasu KANO
1
1帝京大学医学部附属溝口病院外科
キーワード:
虫垂炎
,
診断と治療
,
腹腔鏡診断
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
開腹下虫垂切除術
Keyword:
虫垂炎
,
診断と治療
,
腹腔鏡診断
,
腹腔鏡下虫垂切除術
,
開腹下虫垂切除術
pp.819-827
発行日 1994年7月20日
Published Date 1994/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901578
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従来の診断法を駆使してもなお診断困難な虫垂炎疑診例では,腹腔鏡検査が有用である.腹腔鏡下に診断し虫垂切除術が必要となれば,引き続き腹腔鏡下虫垂切除術を施行する.本法には,①術後の疼痛が少ない,②筋力の回復が早い,③術後の通常生活への復帰が早い,④瘢痕が小さい,⑤創部感染の可能性が低い,⑥腹壁ヘルニアの発生がない,⑦術後の癒着が少ない,など患者にとってはもちろんのこと,①腹腔内を広く観察できて診断確定に有用である,②腹腔内洗浄を必要とするときも,モニターテレビで汚染部位を直視下に観察しつつ広範に的確に十分な洗浄ができる,③テレビモニター下にドレーンを的確に位置に誘導・留置できる,など術者側にとっても多くのメリットがあり,これからの医療を担う外科医はこの術式に習熟する必要がある.
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