Japanese
English
特集 Female urology
泌尿器科医のための性器脱の診断と治療
Diagnosis and therapy of pelvic organ prolapse for urologist
関口 由紀
1,2,3
,
関口 麻紀
2
,
井上 裕美
3
,
窪田 吉信
1
Yuki Sekiguchi
1,2,3
,
Maki Sekiguchi
2
,
Hiromi Inoue
3
,
Yoshinobu Kubota
1
1横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学講座
2横浜元町女性医療クリニック・LUNA
3湘南鎌倉総合病院産婦人科・婦人泌尿器センター
キーワード:
泌尿器科医
,
性器脱
,
診断と治療
Keyword:
泌尿器科医
,
性器脱
,
診断と治療
pp.717-723
発行日 2006年9月20日
Published Date 2006/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413100730
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要旨 性器脱の治療に子宮摘出が不必要であることが明らかになってきて,泌尿器科医が骨盤底再建外科に進出しやすくなった。性器脱の客観的評価としては,性器脱の定量的評価を標準化する目的で作成されたPOP-Qと,これを基にしたICS分類がある。ICSステージ3以上が性器脱の主な治療の対象と考えられるが,ステージ1,2でも下部尿路症状(LUTS)を訴える患者は性器脱治療で症状が改善することがある。保存的治療にはマイルス・リングがあるが,欧米では自己着脱管理が基本である。手術療法は,簡便で性機能を維持できる術式が望ましい。膀胱瘤のポリプロリンメッシュによる整形,posterior IVS手術などがこの条件を満たす。
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