Japanese
English
調査
通所リハビリテーションを利用する後期高齢者の転倒歴と身体機能および認知機能
Relationship between fall history and physical and cognitive functions of older-old people using a rehabilitation facility
髙見 奈津子
1
,
大森 圭貢
2,3
,
石井 照子
4
,
柳沼 健之
4
Natsuko Takami
1
,
Yoshitsugu Omori
2,3
,
Teruko Ishii
4
,
Kenji Yaginuma
4
1地域医療機能推進機構二本松病院附属介護老人保健施設
2湘南医療大学
3慶應義塾大学先導研究センター
4地域医療機能推進機構二本松病院
1Japan Community Health Care Organization Nihonmatsu Hospital Long-term Care Health Facility
2Shonan University of Medical Sciences
3Keio Advanced Research Centers
4Japan Community Health Care Organization Nihonmatsu Hospital
キーワード:
後期高齢者
,
通所リハビリテーション
,
転倒
,
身体機能
,
認知機能
Keyword:
後期高齢者
,
通所リハビリテーション
,
転倒
,
身体機能
,
認知機能
pp.1231-1235
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201826
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要旨 【背景】高齢化の進行を背景に,介護保険認定(以下,介護認定)後期高齢者の転倒に関連する情報の集積が重要である.本研究の目的は通所リハビリテーションを利用する後期高齢者の転倒歴と身体,認知機能を調査することである.【対象】地域医療機能推進機構二本松病院附属介護老人保健施設における通所リハビリテーション(以下,当施設通所リハビリテーション)利用の施設内歩行可能な後期高齢者62名とした.【方法】過去1年間の転倒歴で2群に分け,握力,開眼片脚立位時間,Timed Up and Go Test(TUG),5m通常歩行速度,5m最大歩行速度,Mini-Mental State Examination(MMSE)を後方視的に比較した.【結果】転倒群は17名,非転倒群は45名で,2群間のTUG,5m通常歩行速度,5m最大歩行速度とMMSEの「記憶の遅延再生」に有意差があり(p<0.05),開眼片脚立位時間には有意差がなかった.歩行補助具使用者割合は転倒群88.2%,非転倒群62.2%であった.【結語】通所リハビリテーション利用の後期高齢者で転倒群のTUG,歩行速度は非転倒群に比べ遅く,MMSEの記憶の遅延再生は低値であった.今後の課題として,歩行補助具使用の有無と転倒の関連を検討する必要がある.
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