特集 透析室でかかわるアフェレシス
4.透析室で行うアフェレシス療法の注意点とトラブルシューティング
時任 義臣
1
,
岩本 ひとみ
2
1社会医療法人天神会新古賀クリニック臨床工学課・臨床工学技士
2社会医療法人天神会法人本部総務部・臨床工学技士
キーワード:
アフェレシス療法
,
血液浄化装置
,
トラブルシューティング
Keyword:
アフェレシス療法
,
血液浄化装置
,
トラブルシューティング
pp.1609-1616
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003235
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アフェレシスとは,体外循環によって血液中から血漿成分や細胞成分を分離し,物理的,化学的あるいは生物学的にこれらの物質を除去し,病態の改善を図る治療法である.アフェレシス療法には,病態に応じてさまざまな治療の選択肢があるが,透析療法と比較して治療頻度が少ないため,手技習得の機会が限られておりトラブル時の対応が困難である.血漿分離を伴うような複雑な治療は,一連の工程が自動化された「多用途血液処理用装置」が用いられ治療モードを選択し専用回路を用いて行う.一方,直接血液灌流法(DHP)や血球成分除去療法(CAP)は,単一の治療法に適応される専用装置もあるものの,血液透析用の装置や回路で代替可能である.
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