特集 AKI診療のエビデンスと課題
6.急性血液浄化療法における装置の進歩と安全技術
山下 芳久
1
1埼玉医科大学保健医療学部臨床工学科・臨床工学技士
キーワード:
急性血液浄化療法
,
血液浄化装置
,
安全性
,
機能
Keyword:
急性血液浄化療法
,
血液浄化装置
,
安全性
,
機能
pp.611-616
発行日 2019年6月10日
Published Date 2019/6/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000908
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急性血液浄化療法に使用される血液浄化療法装置の進歩について,簡潔に解説した.TR55X―Ⅱは,血液浄化装置として備えるべき,脱血検知,圧力計,気泡センサ,除水制御機構などの必須の基本安全機構に加えて,シリンジポンプ(セット状態検知ダブルセンサ),回路クランパー(ロータリークランプの採用),警報圧力自動設定機能(返血圧)の特徴的な安全機構を追加搭載した.ACH-Σ® は,一体型パネル回路やステータ可動式ポンプによる血液回路装着の短時間化・簡易化,各種自動制御機能,高精度の除水制御システムなどが特徴であり,安全性向上と機能追加がなされている.
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