ケース・スタディ
意識障害で入院した高齢末期腎不全患者
山下 敦
1
,
井沢 理乃
1
,
有馬 雅博
1
,
大島 一憲
1
,
池谷 直樹
1
1 焼津市立総合病院総合診療内科
キーワード:
末期腎不全
,
意識障害
,
高マグネシウム血症
Keyword:
末期腎不全
,
意識障害
,
高マグネシウム血症
pp.1337-1342
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003156
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症 例:83歳,女性 主 訴:意識障害 既往歴:60歳時に高血圧症と2型糖尿病を診断された. 家族歴:特記すべきことはない. 生活歴:要介護3,ADL全介助,次女・孫と同居 内服薬:ミチグリニドカルシウム水和物40 mg,テネリグリプチン臭化水素酸塩水和物20 mg,アムロジピンベシル酸塩5 mg,アゾセミド30 mg,酸化マグネシウム2,000 mg,エロビキシバット水和物20 mg 現病歴:82歳時にCKD Stage 5に至り保存的腎臓療法の方針となり,訪問診療が開始された.入院150日前,便秘症に対し酸化マグネシウム1,000 mgの内服が開始された.入院120日前,高カリウム血症で入院となり,ポリスチレンスルホン酸カルシウム75 gが開始された.入院135日前,便秘が増悪したため酸化マグネシウムが2,000 mgまで増量された.入院当日,呼びかけに反応がないため救急搬送され,傾眠傾向,血圧低下,徐脈などを指摘され精査・加療目的に入院となった.
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