特集 チームで挑む透析患者のフットケア
5.下肢慢性虚血患者に対するリハビリテーションの必要性
今岡 信介
1
1敬和会大分岡病院リハビリテーション部・理学療法士
キーワード:
早期リハビリテーション
,
感染管理
,
再発予防
Keyword:
早期リハビリテーション
,
感染管理
,
再発予防
pp.1033-1038
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003086
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下肢慢性虚血患者は,入院前からフレイル・サルコペニア状態を呈しており,身体機能は低下している.創傷治療が開始されて,創部の安静,免荷が必要となると身体機能に加えて認知機能も著しく低下する.認知機能の低下には足病変に対する長期的な治療と安静,免荷に伴う臥床時間の延長,リハビリテーション実施の時間的制約,創部痛,疲労感,運動意欲の低下などが影響している.効果的な早期リハビリテーションを実現するためには,創部と感染に十分に注意したうえで,身体機能に対する介入とADL指導を多職種共同で実施することが重要と考える.
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