特集 チームで挑む透析患者のフットケア
4.足病変重症化予防としての透析時運動療法
河野 健一
1
1国際医療福祉大学成田保健医療学部・理学療法士
キーワード:
フレイル
,
透析時運動療法
,
運動処方
,
行動変容
Keyword:
フレイル
,
透析時運動療法
,
運動処方
,
行動変容
pp.1025-1031
発行日 2024年7月10日
Published Date 2024/7/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000003085
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足病変重症化予防としての透析時運動療法は,糖尿病足病変に罹患し症状が顕在化する前段階を含め,自ら歩ける足を守ること,すなわちフレイルを防ぐことを第一義として行う.運動療法の開始時だけでなく経時変化としてフレイルに関する身体機能やADL評価を行うとともに,監視型のレジスタンス運動を運動処方の一般的原則であるFITT―VPに沿って実施したい.そして,透析患者が運動療法を長期にわたって継続するためには,患者自身が運動療法の必要性を認識し行動変容を起こすことが大切であり,そのための患者支援や組織体制の構築が重要となる.
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