HIF-PH阻害薬の使用症例集―使ってみて実感したHIF-PH阻害薬の特徴
HD患者のHIF-PH 阻害薬と甲状腺機能
岡田 悠子
1
1洛和会音羽記念病院薬剤部
キーワード:
HIF-PH阻害薬
,
甲状腺
,
TSH
Keyword:
HIF-PH阻害薬
,
甲状腺
,
TSH
pp.451-454
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002958
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低酸素誘導因子プロリン水素化酵素(HIF-PH)阻害薬は,腎性貧血の治療において内因性のエリスロポエチン産生を亢進させる新しい選択肢として2019年に発売された.HIFの活性化による低酸素反応はエリスロポエチン産生亢進のみならず,さまざまな生体反応が起こる可能性があり,副反応のデータ集積が十分であるとはいえなかった.2020年には日本腎臓学会より「HIF-PH阻害薬適正使用に関するrecommendation」が発出され,悪性腫瘍,糖尿病網膜症,加齢黄斑変性症,肝機能異常,高血圧,高カリウム血症,血栓塞栓症などへの注意喚起がなされている.そのようななか,実臨床での使用が重ねられ報告が見られるようになったのがロキサデュスタットにおける甲状腺機能への影響である.
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