特集 急性腎障害の最新トレンド
14.急性腎障害における腹膜透析
浜崎 敬文
1
1東京大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
腹膜透析(PD)
,
PDカテーテル挿入
,
自動腹膜透析(APD)
,
タイダールPD
Keyword:
腹膜透析(PD)
,
PDカテーテル挿入
,
自動腹膜透析(APD)
,
タイダールPD
pp.436-442
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002955
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急性腎障害に対する腹膜透析(acute PD)は医療リソースやマンパワーが限られた状況などで有用である.Acute PDは間歇HDやCKRTと生命予後に遜色がない.PDカテーテルは外科的または経皮的に挿入されるが,腹腔内癒着の可能性があれば経皮的挿入は禁忌である.既製のPD液と閉鎖回路システムを用い,タイダールPDなど自動腹膜透析(APD)を活用する.Acute PD開始時は短時間貯留・頻回交換で24時間治療として溶質・体液の是正を図り,患者状態や血中カリウム,Kt/V urea,人工呼吸管理への影響を連日評価しつつPD処方を調整する.腹膜炎やPD液リークなど合併症のモニタリングと対応を行う.
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