特集 急性腎障害の最新トレンド
13.急性腎障害における栄養管理
加藤 明彦
1
1浜松医科大学医学部附属病院血液浄化療法部
キーワード:
急性腎障害
,
permissive underfeeding
,
適正なたんぱく質摂取
,
透析排液への栄養素喪失
,
低リン血症
Keyword:
急性腎障害
,
permissive underfeeding
,
適正なたんぱく質摂取
,
透析排液への栄養素喪失
,
低リン血症
pp.428-435
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002954
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急性腎障害(AKI)における代謝異常の特徴は,血糖値の上昇と体蛋白の異化亢進である.そのため,AKI患者の栄養療法は基礎エネルギー必要量の60〜70%未満に抑え,たんぱく質は1.2 g/kg実体重/day以上が目標となる.持続的腎代替療法(CRRT)施行時の電解質異常はAKIの進展,併存症,死亡の危険因子であるため,定期的に血清カリウム,リン,マグネシウムをチェックする.さらに,CRRT排液から水溶性ビタミン類や亜鉛などの微量元素が喪失するため,CRRT施行時はこれら栄養素のモニタリングも重要となる.
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