今月の主題 症例にみる血液浄化療法の進歩
病態と血液浄化療法
腎不全(急性・慢性)における血液浄化療法―腹膜透析
藤井 正満
1
,
白井 大禄
1
1大阪厚生年金病院内科
pp.834-839
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902088
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●末期慢性腎不全においてCAPD(連続携帯式腹膜透析)療法は血液透析と対等の治療法である.
●CAPDは簡単な器具のみで施行できる在宅療法で,より完全な社会復帰が期待できる.
●相対的適応には,ブラッドアクセスの作製困難,体外循環が困難,乳幼児,血液透析施設への通院が困難,などがあげられる.
●相対的禁忌には,広範囲の腹膜癒着などのため有効腹膜透析面積が低下している場合などがある.
●重大な合併症として腹膜炎,腹膜透析不全がある.
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